浦和社長更迭へ…消えるフィンケ監督後ろ盾(スポニチ)


大変ですね。しかし、ここ3年の迷走を思うと腑に落ちるところも。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090403-00000021-spn-spo

後任は非常勤取締役で、筆頭株主である三菱自動車工業常務取締役の橋本光夫氏が有力。今月下旬の株主総会を待たずに、3日の取締役会後にも発表される見通しだ。


ここ数年、親会社である三菱自工からのクラブ経営への「介入」を阻止するため色々と動いていたようだけれど、上手くいっているときに思い切って改善しておかないと、上記のように子会社出向の形で経営者が「降りて」くる。


参考:「[二宮清純] 「独立自尊」またも遠のいたレッズ【ニッポン原論】2007年03月14日」(スポニチ
http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2007/03/post_711.html

しかし「グローカリズム」を推進する上で最大の難問が残っている。05年10月に発表した5億円の第三者割当増資はその後、全く進展を見せていない。当初、地元企業や自治体が引き受け先になる予定だったが、親会社である三菱自動車の一部の幹部から反対の声があがり、株式保有比率を50・6%から33・7%に引き下げる計画は暗礁に乗り上げてしまった。親会社の株式保有比率の引き下げは、完全子会社からの脱却を意味していた。企業密着から地域密着へカジを切る上でクリアしなければならないハードルのひとつでもあった。

記事中の「完全子会社」という語は会社法のタームとしては間違い(株式の100%を親会社に保有されている会社を指す)なのだが、話の筋としてはその通りである。

今回は他の取締役(非常勤)が社長になる(会社の代表権付与?)ということでこれは取締役会決議で可能であり(会社法362条2項3号)、標題の記事で今日の役会後に発表というのはそういう意味であろうと思われる。
なお、自工は議決権の半数以上を占めているのだから、場合によっては株主総会で社長ら経営幹部を解任(取締役の資格を剥奪)し、外部者を取締役に選任することも可能である(同329条1項、309条1項)。


ま、頑張っていただきたい。