「小沢一郎、菅直人と民主党流「官邸主導の原典」」(NIKKEI NET EYE プロの視点)

http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/index.html


清水解説委員の1/15付「首相官邸コンフィデンシャル」(原文、日付がtypo)。

で、末尾に。

今、小沢は官房副長官首相補佐官副大臣政務官の増員や「大臣補佐官」の新設などで政府の役職に就く与党議員を現行の70人前後から100人に増やす構想を掲げる。英国にならい、これら権限のはっきりした与党議員が「チーム」を組んで官邸や各省に乗り込み、官僚機構を統制する「政治主導」を目指す。98年答申や「岡田プラン」の政府・与党の一元化の流れをくむ。回り道をしたが、小沢は93年の著書「日本改造計画」で「党の重要な役職者を内閣に取り込む」「160人の与党議員を政府に入れる」と真っ先に提唱していた。


(中略)


 生臭い「政権移行」論議の活発化は民主党政権交代に現実感を持ち始めた証左だ。小沢であれ、菅や岡田であれ、「原典」の98年答申以来の内閣・与党一元化、権限と責任を伴う政治家による官の統制、それらを基盤に首相が指導力を振るう「官邸主導」の哲学は共有する。小選挙区導入に反対した小泉がその果実とも言える官邸主導を実践したのは大いなる歴史の皮肉だった。安倍晋三福田康夫は「小泉継承」の重荷に沈み、麻生太郎も低支持率にもがく。官邸主導を引き継ぐのは遠回りしてきた民主党かもしれない。(敬称略)


素直に見れば、与党に詳しい解説委員が野党の政権構想に食い込み始めた、といったところではないか。
いよいよである。