小沢議員あれこれ


秘書逮捕直後は思考停止かと思うほど静かだった報道が、だんだん喧しくなってきました。皆で一気に叩くんでおk?といったところでしょうか。今までのところ、小沢議員の政権奪取大冒険もここまでか、という雰囲気がミチミチと創り上げられているといった印象があります、残念ですが。


ところで、本件被疑事実につき桐蔭横浜の郷原先生が、起訴までもっていくのは構成要件の立証上困難ではないか、という見方をされています(ボ2ネタでも紹介されていましたね)。


「理解に苦しむこの時期の小沢氏秘書の逮捕 元検事・郷原信郎氏インタビュー」
(ビデオニュース・ドットコム)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090306-01-0901.html

神保: つまり実体として誰が出したかでは無くて、その実際にお金を寄付するという行為を書けばいいということか。

 
郷原: そうだ。今回の場合、仮に西松建設からお金が出ていたとしても、その寄付の名義になっている政治団体が寄付行為者であれば政治資金規正法の虚偽記載にはならない。ただ問題は、その政治団体というのが全くのダミーで実在しない、存在しないペーパーのようなもので実質的な寄付者自体が西松建設であるのに、それを政治団体と記載したということだと、これは記載が違っている虚偽記載だということになる。
 問題はそう言えるかどうか。その政治団体に実体があるのかどうかというところが最大の問題になる。
 


神保: まだ実体はわからないが、会社であればペーパーカンパニーというのは、会社が本当に営業しているかどうかとか、事務所があるのかどうか等で、ある程度判断できるかもしれないが、政治団体に実体があるかどうかは何によって決まるのか、よく分からないところがある。例えば、色々な人からお金を集めて献金するためだけに政治団体を作っていても、政治団体としては実体があると言えなくもない気がする。
 政治資金規正法等で、政治団体について何がダミーで何が実体と言えるかの判断基準はあるのか。

 
郷原: 政治資金規正法上、届けられている政治団体というのはものすごい数がある。何万とあると思う。その中には実体があるのか無いのか、微妙なものが相当あると思う。企業のように企業として活動・事業活動が行われているとか社員が常勤しているとか役員がいるということが政治団体の実在の要件ではなく、政治団体に会則とか規約があって、何らかの政治団体としての活動があって、そして会計も独立しているということがあればダミーではなく、政治団体として実在していると一応言える。そういうものが全く無いペーパー政治団体のようなものであれば、これはダミーということになるが、政治団体の場合、実在しているという要件はかなり緩いと考えていい。

ということは、特捜としてはあくまで政治資金規正法違反による逮捕は、社会的処罰と、余罪追求(収賄か。実はこっちがメイン)のためと位置づけている、と見るのが正しそうですね。



ちなみに調子に乗った民主党の一部はこんなことを申しております。


「揺れる「小沢一神教」」(AERA)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090316-01-0101.html

 別の議員は、こんな冷めた見方をする。
「小沢さんは古い自民党の体質を持っている人。民主党の清廉潔白というイメージとは違う。小沢さんが離れれば、新たな有権者を取り込めるかも」


民主党の清廉潔白というイメージ」



バカじゃなかろうかと思いますが。


お金の出入りを透明にさせるというのはとても良いことだとは思いますが、それは倫理的属人的なものではなく制度的に達成されるべきだと。


まあ一生野党やっとれという感があります。