過去1年間の発展途上国での農地買収は4億6,600万ヘクタール (ブラジル日本商工会議所 2010/9/13記事)

なかなか刺激的な話題です。もっとも、これで中国脅威論とかぶつのは戯けですが。
http://jp.camaradojapao.org.br/news/noticias/noticias-agricultura-silvicultura-e-pescas/?materia=7858


短い記事ですので、以下、全文。

中国などは経済成長と共に食糧消費が拡大してきているために、アフリカや南米諸国で食糧生産するために、先を争って農地買収に拍車をかけている。


世界銀行の調査によると2008年10月から2009年8月にかけて発展途上国での農地買収は4億6,600万ヘクタールに達して、英国、フランス、ドイツ並びにイタリアの総農地面積を上回る農地が買収されている。


ブラジルの未開発の農地は世界の15%、アフリカ諸国は70%に達しているために、中国などが先を争って農地を買収している。


海外投資家は2004年から2008年にかけてスーダンで400万ヘクタールの農地を買収、リベリアでは160万ヘクタール、エチオピアでは120万ヘクタールが買収されている。


4億6,600万ヘクタールの農地買収のうちブラジル並びにアルゼンチンは360万ヘクタールに達しているが、ブラジル企業はパラグアイボリビアウルグアイで農地を買収している。


ブラジルのサトウキビ栽培向け農地は更に810万ヘクタールが開拓可能であり、1,800万ヘクタールまで拡大が可能、大豆栽培面積は2倍の2,210万ヘクタールまで拡大が可能となっている。


中国やアラブ諸国が農地買収を進めており、リビアはブラジルで農業生産者と農地交渉を行っている。(2010年9月13日付けエスタード紙)


一種の植民地政策ととれないこともないですが、開発・発展の方法としてその手があったか、と思いもする。要は、搾取しないこと。