【小沢氏秘書逮捕】小沢氏、続投表明 民主党緊急役員会(産経)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090304-00000519-san-pol


こうなることはある程度予想していましたが、こうも露骨だと...もっとも、多少でも与党政治家への波及があれば、そうもいえないのですが。

こういう本ばっかり読んでいると、どうしてもそっちの方に頭がいってしまいます。

特捜検察の闇 (文春文庫)

特捜検察の闇 (文春文庫)

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

反転―闇社会の守護神と呼ばれて




ところで、今回の公設秘書逮捕ですが、政治資金規正法違反の疑いとのこと。いくつかの記事、たとえば以下のようなのを見るとこんなことが紹介されています。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/227815/

西松側は、違法献金が問題にならないよう、献金の原資を社員にいったん会費の形で負担させた後、会社側が全額負担するなど巧妙な手口を使っていた。


これは、同法第22条の6第1項にある

何人も、本人の名義以外の名義又は匿名で、政治活動に関する寄附をしてはならない。

をうけて設けられている同条第3項

何人も、第1項の規定に違反してされる寄附を受けてはならない。

に違反する、ということのようです。
(そういやこういう機会でもないとこの法律って読まないよな。そもそも携帯六法には載っていなかったり...)



なお、この寄附したお金はどうなってしまうのかというと、これは刑法でいうところの犯罪組成物にあたり、没収に相当する処分を受けることに。
で、同条4項で規定されているとおり、

第1項の寄附に係る金銭又は物品の提供があつたときは、当該金銭又は物品の所有権は、国庫に帰属するものとし、その保管者は、政令で定めるところにより、速やかにこれを国庫に納付する手続をとらなければならない。

国のものになるんだと。


政治資金規正法(法庫)
http://www.houko.com/00/01/S23/194.HTM



090305追記)
なんか企業献金と認識しつつその他の団体によるものと記載したとして、虚偽記載の疑いで逮捕、ということみたいですね(虚偽記載は罰則の方に)。


また、献金側の供述として、東北地方での受注活動で便宜を受けたかった云々って情報がジョロジョロと(当局情報として)垂れ流されているあたり、受託収賄的な性質のものであると印象付けたいんだな、なんて思ったり。